GW中、近所の大型スーパーに買い出しに行ったときのこと。
駐車場にミニを停め、サイドブレーキを引くと…
スカっ!
…え?
スカ!スカ!スカ!
サイドブレーキがまったくカチカチしない、つまりノッチしないではありませんか。
ノッチしないだけではなく、ブレーキが機能してもいないようで、一番上まで上げた状態で手で保持しながら、ギアをドライブに入れてアイドリングすると、クリープだけでするりと前進していきます。ノーブレーキ状態。これは困りました。
とりあえずギアをパーキングに入れておけば、平地であればそうそう動き出すことはないものの、それでもやっぱり危険な状態です。家に帰って、直ちに対処を考えてみました。
まずは安全のために輪留めをしておいて…。
いろいろとウェブで調べます。
サイドブレーキを操作した感じだと、「サイドブレーキの効きそのものがない」というよりは、「サイドブレーキを操作したという情報がブレーキに伝わっていない」というイメージでした。なので、情報を伝達するワイヤーの緩み、あるいは断絶をまず疑いました。
前者であれば、緩みを締めればいいのですが、後者の場合は自力ではどうしようもなさそうなので、入院ということになるでしょう。
前者であることを祈って、前者への対処に的を絞って試してみることにしました。
そうした調査の結果、サイドブレーキ後端のカーペットの下に、そこから伸びるワイヤーの調節用のナットがあるということがわかりました。それを回してみることにしましょう。
しかし回すにはカーペットをめくる必要があるだろうなぁ、それはかなり億劫だなぁ、とうんざりしながら実車を見てみると、ちょうど調節用ナットのある部分のカーペットに、サービスホール(?)が開いているではありませんか。元々こういうものなのか、それとも前所有者が開けたのかはわかりませんが、渡りに舟とはまさにこのこと。
ここにレンチをつっこんで、くりくりとまわしてやります。
む…作業スペースが狭い…。効率よく回せない…。
四苦八苦しながら、何度も何度も根気よくナットを回していると、やがてサイドブレーキを上げるときのノッチが復活するようになりました。
納得のいく硬さまでナットを締め、サイドブレーキが少なくともクリープ程度には負けない程度にまで効くことを確認して、一応作業終了です。
制動装置ということで、多少の不安はありますが、今秋の車検まではこれで持たせたいところです。頼むぞすいません号。