ラジエターホース(アッパー/バイパス)交換

 この半年ほど、クーラント液が駐車場の床面にわずかながら漏れている、という状態が続いていました。

 1週間も駐車していると、500円玉を一回り大きくしたほどのサイズで、緑色のシミができてしまいます。

 原因箇所は特定できていないのですが、なんとなくラジエターホースが怪しいようです。バイパスホースの丁字の連結箇所周辺に、白い跡が多くついています。

 ということで、ラジエターホースを交換することにしました。

 まずはラジエターからクーラント液を抜くコックにアクセスするために、フロントグリルを外します。

 購入以来初めてフロントグリルを外しましたが…案外ひどいですね、これは。上辺4か所と左右それぞれ3か所ずつとに固定用のビスがあるのですが、現状まともに止まっているのは上辺の4つと、向かって左の1か所だけでした。のこり4か所はビスがさびていて用をなしていないありさま。

 とりあえずこのままにしますが、1つの不安を解消するための作業で、別の不安が増えてしまいました。トホホ。

 さて、気を取り直して。ラジエーター下部のコックを捻って、クーラント液を排出します。

 クーラント液は車検時に交換してから、まだ1年も経っていないので、できるだけ再利用しようと回収を試みたのですが…。えらく拡散して排出されてしまったため、1/3ほどもこぼしてしまいました。

 次に同様の作業をするときには、廃液の導線を漏斗のようなものでしっかり確保しないとだめですね。勉強になりました。

 さて、クーラント液を抜いたところで、いよいよラジエターホースの交換作業です。

 今回はラジエターの付け外しまでするのは億劫だったので、このままでアクセスできるアッパーホースと、バイパスホースのみの交換とします。ロウアーホースはいつの日か気が向いたらということで。

 これがアッパーホース。

 これがバイパスホース。

 これらを引っこ抜いて外したわけですが、いやー、この引っこ抜く作業が、なかなか大変でした。

 特にバイパスホースの奥のほうは手が届きにくいので苦労しました。長めのペンチと潤滑油とを駆使して、なんとか引っこ抜きましたが、外しながら「これ、つけるほうはもっと大変なのでは…」と一抹の不安がよぎりました。

 新旧交代の儀。

 黒いゴムホースを、青いシリコンホースに交換します。綺麗ですね。

 しかしこのシリコンホース。廉価な「年式不問で使えるセット」のようなものなので、サイズが全然合いません。チョキチョキと合う長さに切り取って使いましたが、アッパーホースを切りすぎたらしく、サイズがギリギリになってしまいました。大丈夫かな…。

 ともあれ、装着した姿がこちら。

 アッパーホースはの長さは、ぎりぎり足りてるかな? という気配です。大丈夫だと信じましょう。

 そして予想通り、バイパスホースをはめるのには多大な苦労がありました。全身をつかって「ふんぬ、ふんぬ」と少しずつ押し込んでやっと入った次第。翌日、体のあちこちが軽い筋肉痛でした。

 しかし、こうしてつけてみると、青いシリコンホースには、エンジンルームのドレスアップ効果もあっていいですね。正直、エンジンルームの見た目などにはほとんど興味がないのですが、今回のようなやむにやまれぬ事情の付加価値となれば、喜んで受け入れましょう。

 最後にこぼした分のクーラント液を補充して作業完了です。

 あとはちゃんと走るか、漏れは解消されるか。経過を観察します。