今回、写真なしです。
ここ数か月というもの、どうも車内がガソリンくさい、という状態が続いていました。
もともと「古い車のにおい」のする車なので、においのトラブルをあまり気にしておらず、そのうちガソリンが揮発してにおいもなくなるだろう、と思って放っておいたのですが、1か月経っても、2か月経っても、一向ににおいがなくなりません。さすがになんとかしなくては、ということで、重い腰を上げてチェックしてみました。
まずはボンネットを開けてみました。そしてエンジンルームに顔を突っ込んで、クンクン。…全然においません。むしろ車内よりもにおわない。エンジンルームまわりには犯人はいなそうです。
続いて、ガソリンタンクのあるトランクをオープン…っと、く、くさっ! 犯人はここかー!!
トランク内のものを取り出し、調査を始めると、さっそく異変が見つかりました。
スペアタイヤの収まるくぼみに、ガソリンが垂れていたのです。垂れているだけではなく、ガソリンが溶剤の役目をはたして、タイヤのゴムや、緩衝用のスポンジを溶かして、ドロッとした黒い物体に変容して留まっていました。
まずはこの黒いドロドロ汚れを丁寧にふき取り、調査続行です。
しかし、それ以上の異常は、目視では発見できませんでした。
においの原因は、このこぼれたガソリンとそれによって生成された黒いドロドロだけだったのかもしれません。
ガソリンのこぼれていた量を見ても、例えば経路から漏れているというような、恒常的に漏れ続けているというイメージではなく、過去に一時的にこぼれたものが、ずーっとトランク内に汚れとしてとどまっていた、というイメージです。
そこでふと思い出しました。
「ミニはガソリンタンクにガソリンを入れすぎると、ガソリンキャップからガソリンが漏れる」
そんな話を聞いたことがあるな、と。
これのせいだとすると、つまりこういう仮説が成り立つのではないかと考えました。
「ガソリンを入れすぎたせいで、ある時ガソリンが漏れた。その一部がガソリンキャップシール、ガソリンタンクをつたって、トランク内に流れ込んだ。さらにそれがタイヤゴムやスポンジのような樹脂類を溶かし、混ざり合って、黒いドロドロを生成した。黒いドロドロ化したことでガソリンは揮発しにくくなり、においの原因としてトランク内に長くとどまり続けていた」
この説が本当であれば、今回の清掃作業で、当面のにおいの発生は抑えられるはずです。そう思って清掃後、しばらく経過観察をしたところ…。
においがなくなりました!
掃除するだけで解決する問題だったとは…。もっと早く取り組めばよかったなぁ、と思いつつも、とにかく解決してよかったです。解決したことそのものもよかったし、なによりもホース割れやタンクそのものの破損のような、大きな修理が必要な事態でもなくてよかった。
今後は、ガソリンは腹八分目(タンク八分目)をモットーに、給油していくとしましょう。