ボンネットに防音フェルトを張ってみた

 Brexitフェア第2弾は、ボンネット用の防音フェルトです。

 ボンネットに防音材を貼り付けることによって、ボンネット経由の騒音を軽減しよう、という趣旨の商品ですね。

 同じような趣旨の商品はほかにもあるようで、別の専用品を使う例から、エーモンの汎用品を自分で切り抜く例まで、ウェブでもいろいろなケースが散見できます。しかし、いずれのケースにおいても、実施者の感想に共通するのは、「あまり効果がない」ということだったりします。

 そんな風なので、正直なところ私もまるで期待してはいないのですが、今回の個人輸入の際に「どうせだからなにかついでに買っておこう」という感じでMini Sparesのサイトをポチポチ眺めていたところ、ちょうどこの商品がお手ごろ価格(2000円程度)だったために、買ってしまったのです。

 買ったからには、装着しなければなりません。装着しましょう。

 届いたものはこんな感じ。

 なんというか、非常に頼りないフェルトの塊が4枚ほど梱包されていました。触れば触るほどポロポロと繊維が崩れていって、こんなゴミの発生源をエンジンルームに入れていいのか、かなり躊躇われる印象です。

 広げて並べてみると、こんな感じ。

 なるほど、一応パーツごとに型取りされているようです。この辺は好印象ですね。

 で、コレを貼り付けるのですが、どう貼り付けようか悩んだ挙句に、いろいろやってみることにしました。

 プラン1: 耐熱両面テープ作戦

 ボンネットの一番運転席側(ヒンジ側)の三角形はこれでつけました。しっかりついたのですが、コストパフォーマンスが悪いのでやめました。耐熱両面テープって高いんですよね。1つの三角形で、両面テープ1巻き分が消費される勢いでは、よろしくありません。

 プラン2: 耐熱接着剤作戦

 残りの面はコレで実施しました。コスパがよく、接着力の不安もないので、あとではがすことなどを考慮しなければ、ベストな選択だったと思います。

 ただ、背面になりながら接着剤のついたフェルトを、ほかの部分を汚さずに接着するというのは、なかなか取り回しの難しいものでした。型取りのされ方が、かなり寸法ぎりぎりだったというのも、その困難に拍車をかけました。針の穴を通すような精度で面を合わせないと、接着剤がほかの箇所にずれ込んでしまいます。

 実際私にはそんな精度はないので、存分に関係のない箇所を接着剤で汚しつつ接着を行い、後からそれをふき取るという手順になってしまいました。とほほ。

 で、装着した姿がこんな感じです。

 作業中はポロポロと繊維がこぼれまくったのですが、装着後はほとんど落ちてこなくなりました。100kmほど運転した後で、ボンネットを開けてみても繊維ゴミは見られず、フェルトの脱落もなかったので、運用上の物理的な問題はなさそうです。

 一方で肝心の防音効果ですが、はっきり言ってないですね。ゼロとはいわないまでも、1割も防音されてはいないでしょう。

 これはボンネットからの音を防いでいないというよりも、ミニ車内の騒音の主犯は、ボンネットからの音ではない、ということなのだろうと思います。ボンネットからいったん車外に出た音が、再びフロントガラス経由で車内に入る、などという迂遠なる道を歩んだ音源が主犯なはずはないですからね。

 はじめから大して期待していなかったので、まぁ、こんなものかな、といったところです。